「ミモザ」を生活に取り入れよう
鮮やかなイエローの小さくてかわいいボンボンのような花を咲かせる「ミモザ」が街を彩る季節になってきました。
ここ数年で、春の訪れを告げる植物としてすっかり定着しましたよね。
「ミモザ」の切り花やリースを飾るだけでだけで素敵なインテリアとなり、花の色である「ミモザイエロー」を生活に取り入れることでぱっと春らしく華やぎ、前向きな気分になります。
今回は、そんな「ミモザ」にちなんだエピソードとともに、生活に取り入れたいあれこれについてご紹介していきたいと思います。
ミモザの由来
「ミモザ（mimosa）」は、もともとはオジギソウなどの「マメ科オジギソウ属」の植物の総称です。
葉がオジギソウに似ており、イギリスで南フランスから輸入されるフサアカシアの切花を「mimosa」と呼んだことから「フサ（房）アカシア」、「ギンヨウ（銀葉）アカシア」などの「マメ科アカシア属」の植物の俗称として定着することとなりました。
現在では一般的にはこのアカシアを「ミモザ（mimosa）」と呼んでいます。
オーストラリアでは「ゴールデン・ワトル」と呼ばれ、国花として愛されています。
開花時期は通常は2月～4月となります。
ミモザの日
3月8日は国連が定める「国際女性デー」です。
特にイタリアでは、「フェスタ・デラ・ドンナ＝女性の日」、そして「ミモザの日」と呼ばれ、街中がミモザの花で彩られます。
そして男性が大切な女性へ、日頃の感謝の意味を込めて花束を贈ります。
この風習は現在では世界中に広がり、日本でも取り入れている人が多くみられるようになってきました。
ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は、「秘密の恋」「友情」です。
ほかにも、国によっては「感受性・思いやり」「優雅」「感謝」など、さまざまな意味を持ちます。
贈る側も贈られる側もうれしいお花なのです。
ミモザの種類
日本で切り花として多く出回っているのは、「ギンヨウアカシア」です。
葉が銀灰色で黄色の球状の花を枝が垂れるほどにたくさん咲かせます。
そして、ギンヨウアカシアよりも花も葉も大きく、香りがよいのが特徴なのが「フサアカシア」です。
ヨーロッパではこのフサアカシアを「ミモザアカシア」と呼ぶようになったそうです。
薄めの黄色い花を咲かせ、葉が丸いのが特徴なのが「パールアカシア」です。
ギンヨウアカシアより早い時期に出回ります。
葉がばらばらになりにくいのでドライフラワーに向いています。
ミモザを部屋に飾ろう
お花屋さんでミモザを見かけたら、ぜひ手に取ってみて、お部屋に飾ってみましょう。
長く楽しみたいからとつぼみが多いものを買ってもそのまま枯れてしまう場合も多いので、お店で見たときに元気よくたくさん花が開いてみるものを選びましょう。
まずは、切り花をシンプルな花瓶に生けて、垂れて咲く姿を楽しみたいものです。
切り花としての日持ちの目安は1週間～10日ほどです。
ミモザだけを飾ってももちろんかわいいのですが、相性のいい草花を一緒に合わせてアレンジメントをしてみるのも素敵です。
パープル系の色のチューリップ、アネモネ、フリージアとユーカリの葉を合わせてイエローとパープルの色を対比させたり、ラナンキュラスなどと同系色でまとめたりといったアレンジがあります。
そのほかにも、ミモザのリースやスワッグにしてドライフラワーにして長い期間楽しむ方法もあります。
一つ部屋にあるだけで、おしゃれでいまどきのお部屋に大変身です。
ミモザの香りを楽しむ
ミモザの花や枝のエキスを抽出したエッセンシャルオイルがあります。
フローラル系のパウダリーで上品な香りで、心を落ち着かせる効果が期待できます。
レモンなどの柑橘系やラベンダーやローズなどのフローラル系のオイルと香りの相性がよいので、組み合わせてみて香りを楽しんでみてもいいですね。
ミモザイエローで食に彩りを添える
イタリアでは、3月8日のミモザの日を「ミモザケーキ」でお祝いします。
このケーキは、「トルタミモザ（Torta mimosa）」と呼ばれています。
クリームにスポンジケーキといちごを重ねて粉砂糖をふりかけたもので、スポンジがミモザに見立てられています。
カスタードクリームを使用したり、レモン味にしてみたりとアレンジもさまざまです。
また、「ミモザ」という名のつけられたカクテルもあります。
この世でいちばん贅沢でおいしいオレンジジュースと呼ばれるシャンパン・ベースのカクテルです。
古くから上流社会で「シャンパン・ロ・ランジュ」と呼ばれて愛されてきました。
氷を入れるとイギリス発祥の「バックス・フィズ」というカクテルになります。
そして、鮮やかなミモザにちなんだフードとして、「ミモザサラダ」があります。
ゆで卵を細かく刻み、ミモザの花にたとえたサラダです。
旬の野菜の上に散らせば栄養たっぷりで見た目にも美しく食卓の主役になる一品になります。
ミモザイエローでファッションを楽しもう
ミモザといえば、元気で鮮やかな色合いの黄色が特徴です。
そんな「ミモザイエロー」をファッションに取り入れてみましょう。
トップスでもボトムスでも小物でもいいので一つ投入するだけで一気に春らしい着こなしなります。
ミモザイエローは、ブラックやブラウン・ネイビーに差し色として使うのはもちろんのこと、反対色のパープルと合わせたり、同系色のベージュでなじませたり、ホワイトと合わせてよりさわやかな印象にしたりと万能な色です。
アイシャドウやネイルなどに取り入れるのもおすすめです。
柔らかく、ちょっと個性的な印象になります。
いかがでしたか？
華やかな色合いとかわいらしさを楽しめる「ミモザ」を生活に取り入れてみませんか。
やさしく、明るい気持ちでこの春を迎えられますよ。
