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コーヒーの基本を学びたい!~コーヒーの生産国について~

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コーヒーの基本を学びたい!~コーヒーの生産国について~

世界には、コーヒー豆の生産国が、約60か国あります。
コーヒー豆は、赤道近くのコーヒーベルトと呼ばれる地帯の、雨・日当たり・温度・土質がコーヒーノキの栽培に適した環境が整った地域でのみ生産ができます。
同じ品種の木でも環境が違うだけで、生豆の味や香りが異なります。

生産量の1位はブラジルで、世界の生産量の全体の3割を占めています。
続いて2位がベトナム、3位がコロンビアとなっています。
主な生産国ではどんなコーヒー豆が栽培されているのでしょうか。

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中南米エリア

ブラジル
広大な国土を有し、コーヒー栽培の産出量は世界第1位を誇るコーヒー大国です。
1727年に生産が始まり、霜害により南部のパナラ州からミナス・ジェライス州のセラード地域に栽培地域が北上しました。
ブルボン、ムンドノーボ、カトゥアイなどアラビカ種や、病気に強いカネフォラ種のコロニンも栽培されています。

コロンビア
標高5000メートルのアンデス山脈のふもとで世界全体のコーヒーの約1割が生産されています。
主に小規模な農家によって栽培支えられる、世界第3位のコーヒー生産国でもあります。
赤道直下にあるため、年2回収穫が行われます。
カトゥーラ、カスティージョ、コロンビア、ティピカなどのアラビカ種が栽培されています。

グアテマラ
高山地帯、平地などさまざまな条件のもと、コーヒーの栽培が行われています。
伝統的な製法で2000年代初めにスペシャティーコーヒーマーケットを牽引しました。
ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイなどのアラビカ種が栽培されています。

エルサルバトル
コーヒー栽培に適した火山灰の土壌で、生産性の高い地域として知られていましたが、1980年代~1990年代の内戦により激減してしまいました。
しかし、ブルボン種が植え替えられることなく残り、ブルボンや、交配種のパカマラなどのアラビカ種が栽培されています。

ニカラグア
広い国土を有し、山岳地帯の西部で主にコーヒーの栽培が行われています。
小規模農園が多く、生産者の品質への意識が高いため、スペシャティーコーヒーを算出しています。
アラビカ種のカトゥーラ、カトゥアイ、マラゴジッペ、パカマラ、ブルボンなどを栽培しています。

コスタリカ
火山質の土壌、高い標高などコーヒーの栽培に適した土地で、小規模農園が多くあります。しかし、都市化が進み、コーヒー農園は減少傾向にあります。
そんな中、政府や生産者、輸入業者などにより、コスタリカコーヒー協会が設立され、コーヒー産業を後押ししています。
カトゥーラ、カトゥアイなどのアラビカ種が栽培されており、ロブスタ種の栽培は法律で禁止されています。

パナマ
西部のコスタリカとの国境近くのパル山を中心とするエリアで高品質なコーヒーの生産が行われています。
カトゥーラ、カトゥアイ、人気のゲイシャなどのアラビカ種が栽培されています。

ジャマイカ
東部にブルーマウンテン山脈がそびえる自然豊かな島で、弱酸性の土壌と豊富な雨と昼夜の寒暖差があるコーヒー栽培に適した環境で、アラビカ種のティピカの高級品種であるブルーマウンテンが生産されています。

ドミニカ共和国
カリブ海イスパニョーラ島の東側を占める国で、1700年代にマルチニク島からティピカ種が導入されました。中央山脈のシバオは大規模な農園が、カリブ海に近いバラオナは小規模な農園が多くあります。
アラビカ種のティピカやカトゥーラが栽培されています。
メキシコ
有機栽培などの高品質なコーヒーが有名で、高原地帯の小規模農園で多く栽培されています。
アラビカ種のコーヒーが栽培されており、メキシコ アルトゥーラ ラスヌベス農園が有名です。

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アフリカ・中東エリア

エチオピア
アラビカ種の原産地で、世界最古のコーヒーの消費国です。
自生したコーヒーノキが3500種以上もあり、選ばれたコーヒーが栽培されています。
人口の約20パーセントがコーヒー産業に携わり、輸出品目の35~40パーセントがコーヒー、国内消費量が30~40パーセントとコーヒーなしには語れない国です。
アラビカ種のティピカを主に栽培しています。

イエメン
アラビア半島の西側に位置するイエメンはコーヒー栽培の長い歴史を持ち、コーヒー豆の積み出しをした「モカ港」にちなんで「モカ」と呼ばれ、「モカマタリ」という愛称でも親しまれています。
ワディと呼ばれる枯れ谷や、峡谷の斜面のテラス(棚畑)の農園があり、高級豆を算出しています。
アラビカ種のティピカ、ブルボンなどが主に栽培されています。

ケニア
19世紀末からコーヒーの生産を始め、第二次世界大戦後から生産が拡大していきました。世界的に高い評価を得ている質の高いスペシャティーコーヒーを栽培している産地として有名です。
アラビカ種のブルボンの選抜種であるSL28とSL34を栽培しています。

タンザニア
東アフリカで最大の面積を持つタンザニアでは、キリマンジャロ山のふもとのアルーシャで栽培されるキリマンジャロという銘柄の豆で知られています。
小規模農家が多く、アラビカ種のブルボンやケントが主に栽培されています。
カネフォラ種の栽培も一部で行われています。

ウガンダ
中央アフリカに位置する国で、カネフォラ種のロブスタが生産量の90パーセントを占めています。
少量ですが、アラビカ種も栽培されています。

カメルーン
アメリカの西側に位置する国で、西部の高原地帯でコーヒーが栽培されています。
カネフォラ種のロブスタの栽培がほとんどです。

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アジア・太平洋エリア

ハワイ
ワイ島は火山性の土壌に豊富な雨量、昼夜の寒暖差とコーヒーの栽培に適した土地です。1982年にグアテマラのティピカ種がコナ地区に導入されました。
ホルアロア、キャプテンクック、ホナウナウに農園が点在しています。
ハワイ種とも呼ばれるほど個性豊かなアラビカ種のティピカが栽培されています。

インドネシア
約17000の島々からなるインドネシアスマトラ島、ジャワ島、スラウェシ島が主なコーヒーの生産地となっています。
1860年代に病害が発生し、アラビカ種の栽培ができなくなってしまってからは、カネフォラ種のロブスタの栽培に転作してからは、世界有数のコーヒー生産国となりました。
スマトラ方式と呼ばれる生産処理がなされています。
スマトラ島アチェ州で栽培されるアラビカ種のマンデリンが有名で、スペシャティーコーヒーとしても高く評価されています。
スラウェシ島のトラジャも有名です。

パプア・ニューギニア
南太平洋のニューギニア島の東半分と周辺の島々からなる国で、1928年に本格的なコーヒーの栽培が始まりました。
小規模農園が多く、主に高原地帯でアラビカ種のティピカ、ブルボン、アルシャなどが栽培されています。

インド
ベトナムインドネシアに次ぐコーヒーの生産国で、アラビカ種の生産量はアジアで最大となっています。
生産量の約45パーセントがアラビカ種、55パーセントがカネフォラ種のロブスタとなっています。

ベトナム
ベトナムは、インドネシアを抜き、カネフォラ種ロブスタの世界最大の生産地となりました。
中部から南部にかけての高原地帯で栽培されています。
フランス式のステンレスフィルターを使って淹れた濃いめのコーヒーにコンデンスミルクをたっぷり加えたベトナムコーヒーが有名です。

 

コーヒーの生産国のそれぞれの特徴についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
どんな環境下で、どんな種類の豆が作られているのかを知ると、コーヒーをもっと楽しめます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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