【トレンチコート】の歴史
クローゼットにあるコートのひとつに【トレンチコート】がある方、多いと思います。
春や初秋、最近では冬でもオシャレに着られている万能なアイテムですよね。
今回はまず、名前の由来・コートの歴史について、そして着こなし術・オススメ【トレンチコート】をご紹介します。
名前の由来
実は、【トレンチコート】はレインコートのひとつでした。
「トレンチ(Trench)」とは「塹壕(ざんごう)」に由来しています。
「塹壕(ざんごう)」とは、戦争で歩兵が砲撃や銃撃から身を守るために使う穴または溝のことを示しています。
歴史
起源は、第一次世界大戦のイギリス軍が防水型軍用コートを求めたことから始まります。
現在の【トレンチコート】のデザインは、当初作られたものをベースとし少し変形しているものもありますが、
基本的には前の打ち合わせがダブルで、肩にはボタン留めのショルダーストラップがつきベルト締めになっています。
襟元には、チン・ストラップという帯がついていて、手首にもストラップが付いています。
また、右胸(肩)にはあて布が施されています。
このデザインですが、決してオシャレ要素はなく、色々な機能的な意味があります。
・肩のショルダーストラップ
水稲や双眼鏡などを吊ったり、ベルトをかけられます。
階級バッチをつけていたこともあります。
・腰回りのベルト・チン・ストラップ・手首のストラップ
きつく締めて雨風の侵入を防ぐのに役立ちます。
加えて腰回りベルトにあるD鐶は、軍用品を吊り下げるためにつけられていました。
・あて布
襟をすべてボタン止めした際の雨の侵入を防ぐためのものでした。
現代では、すべてがオシャレに見えているデザインも、過去にはすべて意味を持つもののだったのです。
着こなし術
シンプルでありデザイン性も◎な【トレンチコート】ですが、意外とコーディネートがマンネリ化しがちです。
そんな時にオススメの、思わず試してみたくなるシーン別着こなし術をいくつかお伝えします。
≪キレイ目スタイル≫
ビジネスシーンのイメージが強い【トレンチコート】です。
基本的なコーディネートをご紹介します。
■トレンチコート×パンツ
グレーやベージュなどの大人ビジネスパンツなどとも相性バツグン。
足元にビジュー付きのパンプスをあわせたり、バッグを少し派手目にしたりすることで個性を出せますよ。
腕そではたくし上げてこなれ感を出せるとさらに大人スタイルになれます。
■トレンチコート×スカート・ワンピース
基本的にスカート・ワンピース丈よりも長めのロングトレンチコートが◎。
ロングブーツをあわせてみたり、時には大人フラットシューズにトライしてみても。
今のまだ少し寒い時期には、淡色のニットセットアップをコートと合わせるのも上品スタイルになります。
≪カジュアルスタイル≫
大人な印象の【トレンチコート】ですが、中に合わせるスタイルによって、カジュアルダウンすることも可能になります。
オンオフ問わず使うことができて、まさにヘビロテアイテムです。
■トレンチコート×デニム
カジュアルといえば、デニムですね。
スキニーデニム・トレンドのレア型デニム・カットオフなど、どんなものとも◎。
足元をヒール・パンプスにするとグッと大人度が上がりますよ。
■トレンチコート×パーカー
カジュアルの代名詞ともいえるパーカーをトレンチコートと合わせることでキレイ目カジュアルスタイルに。
パーカー特有のゆるさをコートを羽織ることで消してくれるのでスッキリします。
思い切って足元をスニーカーにしてみもオシャレです。
憧れブランドの【トレンチコート】
なかなか手の出ないハイブランドですが、これだけヘビロテできるなら手を伸ばす価値は十分にあります。
□BURBERRY(バーバリー)
【トレンチコート】といえばバーバリーというほどです。
その歴史は100年を超えています。
ケンジントン ヘリテージトレンチコート ¥270,000
ヘリテージ トレンチコートは、発売以来の定番ラインで、
・チェルシー
シリーズ内で最もスリムでフィット感有
・ケンジントン
ボディラインに沿ったシルエット
・ウエストミンスター
レイヤリングに最適なリラックスフィット
の3シリーズがあります。
それに加えてカラーや着丈もいくつもあり、自分のスタイルにあったものを選ぶことができます。
□MACKINTOSH(マッキントッシュ)
バーバリーと同じく、イギリス発祥の老舗ブランドです。
セカンドラインのMACKINTOSH PHILOSOPHY (マッキントッシュフィロソフィー)でも有名です。
どちらのブランドも歴史あるモノづくり精神を忘れないクラシックな一面とトレンドを併せたスタイルに定評があります。
【ARDALLIE アーダリー】ゴム引きトレンチコート ¥199,800
商品はこちら
ブランドのアイコン的位置づけのアイテム。
レインコート要素を持ってつくられていた当時のように、防水性のある【トレンチコート】です。
19世紀当時の製法と変わらず、職人の手で作られています。
いかがでしたでしょうか。
歴史はとても意外だったのではないでしょうか。
ぜひお気に入りの【トレンチコート】を手に入れ、色々なコーディネートを楽しんでくださいね。