ゆったり過ごせる東京の古民家カフェ
大正・昭和時代に建築された歴史ある木造建築の民家を再生した「古民家カフェ」が今、注目を集めています。
親戚のお家に遊びに行った時のような懐かしくてほっとする雰囲気の中、ゆっくりとおいしいコーヒーや料理を楽しむことができるカフェに足を運んでみませんか?
今回は、東京都内で人気の古民家カフェ4軒をご紹介します。
古民家カフェ 蓮月(池上)
「蓮月」は、池上本門寺そばにある古民家カフェです。
昭和初期に建てられた建物は、1階はそば屋、2階は旅籠(はたご)や結婚式場として利用されていたそうです。
2014年にそば屋「蓮月庵」のご主人が高齢のために引退され、お店は閉店しました。
そこで、蓮月の存続を願う人々により、アイデアを出し合った結果、カフェとして再生することになりました。
そして2015年秋に「古民家カフェ 蓮月」として復活し、多くの人びとが毎日この場所を憩いの場として訪れています。
1階はカフェスペース、2階は座敷となっていて、レンタルスペースとしても利用されています。
カフェはセルフサービスとなっていて、気兼ねなくゆったりと過ごせます。
こちらは土日限定のあまおうのサンドイッチとブレンドコーヒーです。
みずみずしいいちごのおいしさがぎっしりと詰まっています。
桜の名所としても知られる池上本門寺の帰りに、こちらに立ち寄ってみてくださいね。
参道では、くず餅や煎餅をお土産にどうぞ。
古民家カフェ 蓮月
東京都大田区池上2-20-11
T E L :03-6410-5469
営業時間:
月木日 11:30〜19:00 (LO 18:30)
金土 11:30〜21:30 (LO 21:00)
定 休 日:火・水曜日
レストラン&カフェ 武相荘(鶴川)
町田市鶴川の高台の住宅街に、実業家の白洲次郎・随筆家の白洲正子夫婦が移住し、生涯を過ごした邸宅の「武相荘」があります。
このユニークな建物名は、「武蔵の国と相模の国の境に位置する」ことと「無愛想」を掛けたもので、現在は、「旧白洲邸・武相荘」として長女の牧山桂子氏が館長となり、ミュージアムとして公開されています。
こちらでは、萱葺き屋根の母屋や納屋などのほぼ全域を見学することができます。
書斎や居間などは、当時の生活をそのままに残した貴重な空間です。
生前に二人が愛用していた骨董品や衣類など、華美ではないセンスの良い品々が展示されています。
そんな武相荘の敷地内に「レストラン&カフェ 武相荘」があります。
二人が工作室として利用していた建物をリニューアルした、高い天井とアンティークに囲まれた素敵な空間となっています。
こちらでは、白洲家の食卓に並べられていたメニューが再現されており、四季折々の風景を眺めながらゆったりと堪能することができます。
白洲次郎が愛した「武相荘の海老カレー」は、じっくり煮込まれたカレーにプリプリのエビが入っており、数種類の薬味が添えられています。
また、野菜嫌いの次郎がカレーに添えられたキャベツだけは残さず食べたというエピソードにちなみ、キャベツの千切りが添えられています。
おしゃれでグルメな白洲夫婦の暮らしぶりとともに、ここでしか味わえないメニューを堪能してみてください。
レストラン&カフェ 武相荘
東京都町田市能ヶ谷7‐3‐2 旧白洲邸 武相荘内
T E L :042‐708‐8633
営業時間:11:00~20:00
定 休 日:月曜日
カヤバ珈琲(谷中)
「カヤバ珈琲」は、1916年(大正5年)に建てられた町屋を利用して1938年(昭和13年)に創業した喫茶店です。
2006年(平成18年)に閉店し、2008年(平成20年)に有志によってリニューアルオープンが実現し、お店の再開を望む多くの人が歓喜しました。
朝は8時から営業をしているのでモーニングが楽しめます。
昼はカフェとして、夜はアルコールや食事でのんびりと語らえます。
こちらのお店で食べておきたいのが、からしマヨネーズを塗ったパンにふわとろの厚焼き玉子がサンドされた「たまごサンド」です。
このメニューを求め、連日多くの人が訪れています。
そして、コーヒーとココアを半分ずつで割った「ルシアン」というホットドリンクも創業者の方のオリジナルメニューということでおすすめです。
カヤバ珈琲に立ち寄ったあとは、近隣の古民家複合施設の「上野桜木あたり」や、銭湯を再生した現代美術ギャラリーの「SCAI THE BATHHOUSE」もおすすめです。
ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
カヤバ珈琲
東京都台東区谷中6‐1-29
アクセス:
JR「日暮里駅」より徒歩10分
T E L :03‐3823‐3545
営業時間:
月~木・日 8:00~18:00
金・土 8:00~21:00
定 休 日 :年末年始
カヤバ珈琲 (@kayaba_coffee) | Twitter
松庵文庫(西荻窪)
西荻窪の閑静な住宅街に、大きなモチの木が目印の「松庵文庫」があります。
音楽家が暮らしていたという築80年の古民家をリノベーションしたブックカフェ&ギャラリーで、庭には樹齢100年のつつじの木が佇んでいます。
1Fがカフェ&レストラン、2Fがシェアルームとなっており、多目的な利用ができるスペースとなっています。
こだわりの品揃えでファンの多い荻窪の「本屋 Title」がセレクトした本を手に取って楽しみながら、ランチやスイーツを楽しむことができます。
ランチメニューでは、素材にこだわったやさしい味わいのお米御膳が人気です。
体にやさしくおいしいメニューを味わいながら、本と親しみながらのんびりと過ごすことができるお店です。
ショップも併設されており、おしゃれで実用的な雑貨や、食材などを購入できます。
西荻窪には懐かしさと新しさが共存した独特の不思議な魅力があります。
ハイセンスなお店も多いので、ショッピングや散歩も楽しんでみてくださいね。
松庵文庫
東京都杉並区松庵3‐12‐22
T E L :03‐5941‐3662
営業時間:
水〜金 11:30〜21:00
土・日 11:30〜18:00
定 休 日 :月・火曜日
いかがでしたか?
都会の喧騒を離れ、「古民家カフェ」で古き良き時代の面影を味わってみませんか。
木のぬくもりに包まれながら、肩肘張らずにくつろぎのひとときを過ごすことができますよ。